在学生の声

1 年制、2 年制など、在学生たちはそれぞれの事情に合わせて学んでいます。

在学生に、IM での生活や将来の目標などを語ってもらいました。

建設業界における女性のダイバーシティ経営を
誰もが実践できる仕組みを作るために学ぶ

籠田 淳子 さん

多くの教授から学び、院生に頼られる刺激的な毎日

私は短大を卒業して以来30年以上にわたり、男性が圧倒的多数を占める建設業界で一級建築士、インテリアプランナーとしてキャリアを重ね、経営者としては『女性だからできるダイバーシティ経営』を実践してきました。その結果、会社には有能な女性技術者が集まり、自治体や行政機関から表彰を受ける機会が増えてきましたが、これは私の勘と度胸がたまたま時代にマッチしただけ。建設業界における男女の雇用バランス、女性にとっては受け容れ難い建設現場の環境・体制を変えるには、私以外の誰が取り組んでも同等の成果が期待できる仕組み――「再現性」のある仕組みを作る必要があります。そこで私はその実現を目指して勉強することにしました。IMを選んだのは『イノベーション・マネジメント』の方針が、私の目指すものと合致していると確信できたからです。『男女の比率が入れ替わったら建設業界はどうなるのか?』という長年のテーマについて、じっくりと仮説検証ができると思えたことも志望動機のひとつですね。

IMに来て良かったと思うのは、教授との距離が近く、ゼミ以外の教授もそれぞれの視点からズバッと見解を述べてくれること。実社会では年を重ねてアドバイスをいただく機会が激減していますので、新鮮な気持ちで聞き入っています。また、GMBAで学ぶ外国人の学生や中小企業診断士コースの方から意見やアドバイスを求められることも多く、自分のやってきたことを整理しとても刺激的な毎日を過ごすことができています。

女性の建設業界進出のサポートを在学中に開始します

1年目を終えた時点で最も大きな収穫は、ナレッジマネジメントの重要性を実感できたことです。ポイントはIT技術。言葉で説明するのが難しい主観的な知識(暗黙知)を、誰にでも理解できる言語(形式知)へ置き換えてデータベースに収めていくことによって、「再現性」のある仕組みを構築できるのではないかと考えています。また、バランススコアカードの活用法を学んだことで、自社の人材育成とマーケティング戦略についても方向性が見えてきました。

修士論文の「プロジェクト」は、ビジネスプラン型で進める予定です。テーマはIMへ来た目的と同じく、女性だからできる建設業界に新しい仕組みづくりを行い、女性力をビジネスにしていきたいと思っています。ここへ来てからさまざまな方法を学んだので結論を導き出すまでには相当悩むと思いますが、後に続く方の役に立つような形で残すことが私の使命と考えています。

今後はプロジェクトのブラッシュアップと並行して、『けんちくけんせつ女学校』の開校準備を進めます。これは建設業界でも女性も活躍できることを明らかにしたいですし、男女共創の業界でイノベーションをおこしたいと思っています。手始めに現場に立つ女性技術者技能者として必要な知識と技術をeラーニングで習得できるサイトを開設します。私は国交省の建設業イメージアップ戦略実践プロジェクト実行チームの運営委員でもありますので、IMで得た人脈を最大限に生かして女性の建設業界への進出をサポートするつもりです。

籠田 淳子 さん 2年制・2年

Profile
福岡県出身。滋賀県立短期大学工業学部建築学科卒業。1級建築士。1999年に(有)ゼムケンサービス代表取締役に就任。建設業界において「女性だからできるダイバーシティ経営」を実践している。

起業家、経営者が貪欲に学ぶ姿勢を間近に見て
考え方が変わり、危機感が芽生えた

石井 弘之 さん

マーケティングを軸にファイナンスも履修

近い将来、自社の主力製品である基幹業務系パッケージソフトのシェアを脅かす可能性があるベンチャー企業に対抗するには今、社内でイノベーションを起こす必要がある。そう判断したことが、IMへの入学を決意した理由です。当社の主要取引先の多くが中小企業ですので、いずれ中小企業診断士となる方々とともに学び、将来的な財産となるような人脈を築いておく、という狙いもありました。

軸として考えていた科目は『マーケティング』(豊田裕貴教授)、『デジタルマーケティング』(村上健一郎教授)、『マーケティング実行論』(小川孔輔教授)で、ビジネスの原理原則を理解するため『ファイナンス』(松田庄平教授)、『経営組織論』(高田朝子教授)や『知識経営論』(岡本吉晴教授/2016年度退官)も1年目に履修しました。マーケティングは大学時代も専攻していましたが、手法が進化しているので統計と分析の基礎から学び直しました。多くの収穫を得たのは、小川教授のケーススタディと豊田教授の分析演習ですね。中小企業が抱えている課題を抽出するプロセスが整理でき、より効果的な提案方法を習得できたと思います。意識改革という面では、いくつもの企業を創設し、経営してこられた平石先生の『アントレプレナーシップ論』。授業の内容はさることながら、一緒に授業を履修している学生のなかには大企業の一線で活躍されている管理職や経営者が多く、常に前を向き、生きるため、勝つために学ぶその姿勢をみて、これまでの自分が緊張感に欠ける環境で仕事をしていたことを痛感しました。

自社業務の課題解決スピードがアップした

私は自費で通っていますので成果を会社に報告する義務はありませんが、IMで学んだことは業務のなかでどんどん試しています。たとえば「データ分析ソフト」を使用した戦略検討がそのひとつ。いけると感じたらとにかく始めて、修正しながらゴールを目指すという従来の手法から、最初にしっかりと現状を把握することが出来るようになりどんな課題を解決するためのプランにいち早くたどり着け、いままでとは比較できないくらいに迅速な課題解決ができるようになりました。志の高い若手社員に対してはIMの授業や同僚から学んだスキルをアウトプットしており、それにより職場全体に少しずつ意識改革の気持ちも芽生えてきたように思います。

通い始めた当初は、要領が悪く課題レポートや予習に土日も休みなく、勉強に充てるのをつらいと感じることもありましたが、研究室に入ればそれぞれの目的を達成するために真剣勝負している学友を目の当たりにして、泣き言を言うのが恥ずかしくなりました。また、先生方との距離が近いので、大切な得意先との商談や、経営にかかわる重要な会議と重なって授業に出られなかった時も、遠慮なく助けを求めることができます。苦手だったファイナンスについて最後まで投げ出さずに学べたのは、いつも快く補講をしてくれた松田教授のおかげです。そうして2年目を迎えてすぐ、会社では新設部署への異動が決まりました。ポジションは企画部門の責任者であり、ここで学んだことを存分に生かすことができる部署なので、今まで以上にやりがいを感じています。

石井 弘之 さん 2年制・2年

Profile
東京都出身。城西大学経済学部経営学科でマーケーティング・マネジメントを学び、卒業後は基幹業務ソフトウエアの開発メーカーへ。営業、販促部門でキャリアを積み、現在は営業推進室長を務める。