2025年12月1日
本研究科の玄場公規教授および本研究科修了生・石川貴章さんが執筆した論文が、国際査読付きジャーナル 「ACCESS: Access to Science, Business, Innovation in the Digital Economy」 に掲載されました。本論文は、玄場教授、石川さんに加え、立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科の小田哲明教授との共同研究による成果となります。
この論文では、東京商工リサーチのデータベースから抽出した399社の企業情報と公開情報からメールアドレスの漏えいデータを収集し、以下の “構造的要因” が情報漏えいリスクを統計的に規定していることを明らかにしました。
・拠点数が多い企業ほど、漏えい件数が増加する傾向
・従業員数に対する拠点密度が高い企業ほど、漏えい件数が大幅に低下
・老舗企業ほど、レガシーシステム起因のリスクが増幅
・従業員1人あたり漏えい頻度が高い企業は、組織全体のリスクが高水準
これらの結果は、企業の「組織構造」が情報セキュリティ上の弱点や強みを規定することを示すものであり、今後の企業経営・リスク管理に重要な示唆を提供しています。
詳細は以下リンクよりご覧ください。
https://doi.org/10.46656/access.2026.7.1(3)