総長 田中 優子

総長 田中 優子法政大学専門職大学院は、中小企業に精通し、起業を見据えたアジアの経営管理修士(MBA)を育てる機構です。一般のビジネススクールは大企業志向が強い傾向がありますが、しかし現在、そしてこれからアジアに展開する多くの有力な中小企業が、日本にはあります。日本経済は極めて優れた中小企業の技術と方法で支えられているのです。イノベーション・マネジメント研究科は日本人と留学生が同じ教室で学ぶことで、日本人が世界のどこでも働けるようになり、留学生が日本でその能力を発揮できるようになるよう、プログラムを作っています。

大学の真のグローバル化とは、そこに学ぶ学生が、世界のどこにいても働くことのできる能力を育てることです。英語ができるだけでは充分とは言えません。多様な価値観を受け容れ、相手国のビジネスの方法を学ぶ意欲が必要です。すでに働いている企業で、その能力は育っていますか? もし不十分だと感じていたら、ぜひ法政大学に来て下さい。ここでは全学を挙げて、世界で働ける能力を育てようとしているのです。一緒に学びましょう。一緒に、乗り超えましょう。

イノベーション・マネジメント研究科長 藤村 博之

ビジネスの基本は顧客の問題解決です。何らかの問題を抱えている人や組織があり、その問題を解決する財やサービスを提供できれば、その人や組織は喜んでくれます。そして、財・サービスへの対価を受け取ることができます。利益は結果として生まれるのであって、第一の目的ではないと私たちは考えています。

ビジネススクールは、金儲けを教えるところではありません。どうすれば顧客が幸せになるか、その実現方法を立案し実行する能力を高める場です。ビジネスの出発点は、顧客の問題を発見することです。問題が発生した初期の段階では、何が問題かわからないことが問題です。そのような時に、いち早く問題を特定できれば解決も早くなり、顧客は喜んでくれます。

ビジネススクールには、多様な経験を持った人たちが集まってきます。働いてきた産業は様々で、年齢差は約40歳、会社経営者、個人自営業主、雇用労働者など就労形態も多種多様です。そう言う人たちが共通のテーマで議論すると、いろいろな意見が出てきます。自分ひとりでは気づけなかったことに気づけるのがビジネススクールのおもしろいところです。

法政大学には、アカデミックスクールを基盤としてビジネス人教育をしている研究科があります。アカデミックスクールの修士論文は、現在あるいは過去の問題がなぜ起こったのかをていねいに解明することを求めています。それに対してイノベーション・マネジメント研究科のプロジェクトは、問題を明確にした上で、その解決策を考え出して実行することを重視しています。その意味で、より実践的な能力を磨くことができると言えます。

予期できない事態に直面したときに力を発揮するのは、冷静な思考能力と問題解決への情熱です。あなたが持っている能力をさらに高めるために、私たちの資源を大いに利用していただきたいと思います。教室でお目にかかれる日を楽しみにしています。