総長・研究科長メッセージ

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総長

廣瀬 克哉

法政大学は1990年代初頭から社会人のための大学院教育に取り組み、ビジネス、公共政策、環境、福祉、キャリアなどの領域で、高度職業人を多数養成してきました。そして、専門職大学院制度の創設をうけて、2004年にイノベーション・マネジメント研究科を設置しました。ビジネスの領域において最も求められているビジネス・イノベータを育成することを基本コンセプトとし、実践的な課題解決をめざす「プロジェクト」による教育方法を特徴とするビジネス・スクールです。大学院教育に専念する教員が、次世代のビジネスリーダーを輩出すべく、教室での授業にとどまらず、内外の多様なフィールドでの実践的な研修も含めて、現場で活躍できるプロフェッショナルを育てています。

大学院で学ぶことには、教育内容に加えて、志を同じくする多様な仲間と出会えることです。イノベーション・マネジメント研究科には、国内の各領域で活躍中の方のほか、英語でMBA取得のために学ぶ留学生など、多様な大学院生が学んでいます。これまで出会ったことがないような仲間との交流からも多くの学びが得られることでしょう。

イノベーション・マネジメント研究科での学びを契機に、さまざまな分野でイノベーションを実現し、活躍していかれることを期待しています。

イノベーション・マネジメント研究科長

玄場 公規

今日「イノベーション」という言葉は広く使われるようになりました。日本経済を成長させるため、社会をより良くするためにイノベーションが必要であることは間違いありません。ただ、イノベーションを創出するためには高度なマネジメントが必要です。どれだけ素晴らしいアイデアがあっても、革新的な技術があっても、それをイノベーションとして普及させるためには高度なマネジメントが不可欠です。イノベーションの定義は様々ですが、顧客の問題解決が重要であると指摘されています。ただ、近年、そもそも、顧客の問題が何であるのかが全く分からないということも良く言われています。ビジネススクールでは問題を探索する方法など様々な理論・ツールを教えていますが、何よりも、教員のみならず、異なるバックグランドを持った学生同士の議論が新しい問題を見つけることに極めて有用です。この点、本研究科は、多様な経歴の学生が集まっています。例年、学生同士の年齢差は最大40歳程度あり、また、会社経営者、個人事業主、大手企業の中堅幹部など就労形態も多種多様です。行政機関の方や士業の方もいて、本当に様々な業種を経験した方々が多く、専門性が多様です。入学された皆さんは、活発な議論を楽しんでおられます。

本研究科は、社会人向け専門職大学院として長年のノウハウの蓄積があります。2020年以来のコロナ禍においても、積極的にリアルの対面講義と遠隔講義を併用するなど柔軟に対応してきました。実は予期せぬ効果として、遠方にお住まいの方や仕事が大変忙しい方でも講義が受けることができたと高い評価を得ています。また、本研究科の最大の特長であるプロジェクトメソッドでは、実践的な課題を明確にした上で、その解決策を考え出して実行することを目的に実施しており、実務に直接役立つ能力を磨くことができるMBAだと自負しております。意欲的な社会人の方々に教室でお目にかかれる日を楽しみにしています。