並木 雄二

専任教員

並木 雄二(なみき ゆうじ)

教授

小売経営
コンサルティング技法
流通マーケティング戦略
中小企業経営

担当科目


リテールマネジメント、コンサルティング技法、中小企業総合経営論Ⅰ、 経営診断実習Ⅰ・Ⅱ、プロジェクト

学生へのメッセージ


 みなさんはそれぞれのビジョンを持って入学されたことと思います。そのビジョンが本当に実現可能だと信じられなければ、努力を継続するのは難しいものです。しかし、現実には不安や迷いが生まれることもあるでしょう。そのような中でも、目標に向かって日々努力を重ねることで、少しずつ結果が現れ、不安は次第に消えていきます。最初は漠然としていた夢が、次第に明確な目標へと変わり、やがて卒業後には新しい目標に向かうエネルギーや、自ら未来を切り開く勇気が湧いてくるはずです。みなさんのビジョンが、学びのプロセスを通じて不安から自信へと進化していくことを心から期待しています。自信とは「到達するゴール」ではなく、「一生かけて育て続けるプロセス」だと考えます。そのプロセスを大切に歩んでいってください。

主な経歴


  • 1981年3月 (株)セブン-イレブン・ジャパン入社。
  • 1989年4月 中小企業診断士登録(学)法商学園 東京商科学院専門学校入社。
  • 1993年3月 経営コンサルタントとして独立。
  • 2007年4月 法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科客員教授
  • 2010年4月 法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授

著書・論文


  • 「コンビニエンスストア マーチャンダイジング ハンドブック」2009、商業界
  • 「郵便局改革」2007、郵研社
  • 「新商業用語辞典」(共著)2003、商業界編
  • 「スーパーバイザーの実務」2002、商業界
  • 「マーケティング革新の時代 営業・流通革新」(石井淳蔵編)1993、有斐閣
  • 「花のしごと基礎講座」(法政大学産業情報センター編)1996、農村文化社

社会的な活動


  • 沖縄県産業振興公社「県産工業製品海外販路開拓事業委員長」2016~
  • 沖縄県産業振興公社「戦略的製品開発支援事業 戸別訪問指導」2017~
  • 沖縄県産業振興公社「産学官製品開発支援事業委員」2018~
  • 総務省「公民連携によるまちなか再生事例に関する調査研究事業」2014
  • 国税庁『税務大学酒税行政研修』2013~
  • 経済産業省中小サービス評価診断システム整備事業委員2010
  • 浦安市優秀企業選定委員 2010
  • 法政大学地域研究センター「遠隔授業・地域で生き残る小売店」2009
  • 都市計画学会「大阪駅前にふさわしい景観形成・歴史継承のあり方に関する検討委員」2007

コンサルティング アドバイス


 経営コンサルタントとして30年、300社以上のコンサルティングに携わってきました。支援先は大規模企業を中心に、小売業、サービス業、卸売業、メーカー、行政など幅広く、さまざまな業界の課題に対応してきました。コンサルティング内容は、経営支援全般やマーケティング支援だけでなく、以下のような実務的なテーマにも取り組んできました。
• チェーンストア組織の構築と改革、• 店舗指導者やエリアマネージャーの育成• 新業態開発や新商品開発プロジェクト メーカーのチャネル対策と営業戦略など。それらで育成した経営支援者は3,000名以上、改善に取り組んだ店舗数は3,000店舗を超えます。この豊富な経験を通じて得たノウハウは、実践的で現場に即したものです。
 中でも、代表的な事例の一つに「郵便局改革」があります。これは、郵便局を単なる公共サービスから「収益を生むプロフィットセンター」へと進化させるための取り組みでした。モデル局の業務改善指導をはじめ、郵便局員を収益向上を担うスーパーバイザー(SV)として育成し、新たな役割を与えました。さらに、物販ビジネスの導入や窓口プロモーションの研修を通じて、顧客満足度を向上させながら収益基盤を強化する仕組みを作り上げました。こうした経験は、大きな変革が可能であることを実感させてくれるものでした。
 コンサルタントとして最も嬉しい瞬間は、クライアントから「君のおかげだ」と感謝されることです。これは、現場で課題をともに乗り越えた先に訪れる喜びであり、学びと実践を重ねる中で味わうことができる最高の瞬間です。養成課程プログラムでは、学ぶことを通じて、現場の課題解決力や実践的なスキルを身につけることができます。過去の成功事例から多くを学び、実践を重ねることで、自ら新たな可能性を切り開く力を養うことができるでしょう。将来、クライアントや仲間から感謝されるようなコンサルタントになる第一歩をここで踏み出してください。

ゼミの特徴


 ゼミでは、幅広い領域にわたる実践的なテーマに取り組む学生が多いことが特徴です。例えば、企業経営者の経営戦略や新事業に関する研究、社内ベンチャーや新規事業開発、経営コンサルティング、中小企業支援など、多様なテーマに取り組んでいます。特に中小企業支援では、実際の中小企業を診断し、経営者と連携しながら具体的な問題解決に取り組む機会を提供しています。研究室内での議論にとどまらず、企業セミナーや企業訪問、ワークショップを通じて実務感覚を磨く環境を整えています。また、毎年、海外や国内のフィールドワークや企業訪問を実施してきましたが、コロナ禍以降は国内活動に注力しています。OB・OGには、台湾やフィリピンでの起業に成功した方、経営コンサルタントとして独立した方、経営コンサルティング会社を立ち上げた方、社内で新規事業を推進している方、ベンチャー事業や企業経営に携わる方など、多様なキャリアを築いている方がいます。これらの方々との交流もゼミの魅力の一つです。卒業後の事業は、ゼミで取り組んだプロジェクトをベースにしていますが、実際には卒業後に軌道修正を行いながら成長していくケースが多いです。そのため、卒業後も長期的に協力し合い、一緒に取り組んでいける方を歓迎しています。

所属学会・団体


所属学会

日本経営診断学会、日本マーケティング学会

所属協会

中小企業診断協会、日本販売士協会

学位・資格・表彰


  • 中小企業診断士
  • 2005年 郵政記念日 総裁表彰
  • 2017年 ボランタリーチェーン協会 会長表彰
  • 2024年 税務大学校表彰

教員一覧

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