2024年10月17日

 2024年10月、法政大学イノベーション・マネジメント研究科の大塚有希子准教授による「リスクマネジメント(プロジェクトマネジメント)」に関する講演が、防衛省防衛装備庁マネージャー研修の一環として開催されました。この講演はプロジェクトマネジメントにおける手法や最新の傾向を様々な観点から学ぶ機会として例年実施されています。

 講演では、プロジェクトの立ち上げから実行、モニタリングに至るまでのリスクマネジメントの基本的なプロセスが解説されました。特に、ステークホルダー分析やリスク対応策の立案、タスク管理の重要性について、具体例を交えながら詳しく紹介されました。

 参加者の多くは、防衛装備庁でマネジメント職または技術職を務める実務家であり、講演内容に対して多くの質問や意見が飛び交いました。特に、リスク発生時の適切な対応策や、プロジェクト進行中のモニタリング手法や、失敗事例についての具体的なディスカッションが展開されました。

 参加者からは、「リスク対応を体系的に理解でき、これまで感覚的に行っていたことが論理的に整理された」という声や、「講義で紹介された手法を実際のプロジェクトに取り入れたい」といった意欲的な意見が寄せられました。また、「アジャイル型の管理手法が、私の担当するプロジェクトでも有効だと気づいた」といった具体的な導入意欲を示す感想もあり、講演で学んだ内容をすぐに実務に応用できる点が高く評価されました。

 さらに、「リスク管理の重要性は理解していたが、体系的にかつ詳細に分析し、対応策を立てるべきだと改めて感じた」という参加者もおり、プロジェクト管理におけるリスクマネジメントの深い理解が得られたことがうかがえます。「講義で学んだ知識を活かし、現場でのプロジェクト管理をより円滑に進めたい」という具体的な行動意欲を示す声も数多くありました。

 法政大学イノベーション・マネジメント研究科は、社会人学生が実際の企業や組織の課題、ビジネス創成を題材にプロジェクト研究を行っており、プロジェクト進行や成果にリスク分析等も反映させています。これらのプロジェクトの経験を踏まえ、学生たちは、修了後も、組織のリーダーとして現場で活躍しています。