2025年7月3日
2025年7月2日(水)、法政大学イノベーション・マネジメント研究科「変革とマネジメント」(担当:高田朝子教授)において、株式会社キャリアデベロップメント・アンド・クリエイション 代表取締役CEO 和氣 忠 氏を講師に迎え、特別講演「イシュー思考のすすめ ─ 問題意識から分析・判断・意思決定・実現・実行へ」を開催いたしました。
本講演では、真に向き合うべき課題=「イシュー」の発見と、それに対する構造的な分析・思考法が紹介され、問題解決ではなく「問いの設定」こそが思考の出発点であるという本質が強調されました。
MBA学生にとって、思考そのものに深く向き合う稀有な機会となり、「解くべき問いをどう見極めるか」「どこにリソースを集中すべきか」という視点から、知的生産の質を高める具体的な方法論を学ぶ貴重な時間となりました。
加えて、和氣氏のマッキンゼー、アクセンチュア時代から向き合ってきた多 くの事業や企業の経験から、リアルビジネスに即した知見がふんだんに紹介され、非常に質の高いMBAの授業となりました。
講演後は学生との活発な質疑応答が繰り広げられ、実務経験を踏まえた問いや、自身の研究テーマへの応用に関する議論も盛り上がりました。
講師の示した「仮説思考」や「イシュードリブン」の考え方は、MBA教育の柱である戦略的意思決定力の涵養にも直結し、多くの学生が強い刺激と気づきを得ました。
法政大学ビジネススクールでは、経営理論と社会実践の接続を重視し、 第一線で活躍する実務家を積極的に招聘しています。 今後もこうした機会を通じて、 複雑な現実課題を自らの思考と行動で切り拓く、 創造的で実践的な経営人材の育成に力を注いでまいります。